【第2部門大賞】

雨  水永 阿里紗

雨が降る前の、匂い。
目紛しく形相を変えて、雨を生む雲。
雨が降ると、聴きたくなる、その音。
ただただ見たい。ただただ降る雨を。

古より受け継がれる「感覚」があるのなら、
雨はいつでも、私の「そこ」に触れる。

 私の人生で蓄積された、経験や、意識、感覚、
それらすべてを通り越して響いた存在―それが鋳物です。
 この度の受賞は、鋳物の魅惑の囁きに、正直に誘われ続けた結果かもしれない、と思います。



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