【第2部門優秀賞】

器源-II  島屋 純晴

 日本独自の鋳物の歴史、現在、未来、そして私にとっての鋳金作品の意味とは。私自身のステンレス、御影石、硝子等彫刻作品ではフォルムと質感の表現が最重要要素であり技法は手段に過ぎない。しかし鋳金作品の制作ではフォルムや質感と共に自身で鋳造する行為と過程が重要な意味を持つ。そこには金属彫刻や金属工芸と言った分野を超えた"鋳金"が存在するように思え、今、真土込型焼型鋳造法に拘るのもそんな考えからです。作品と鋳型の方案の関連の中でフォルムを決定し、自身で真土を篩い鋳物砂を煉り鋳型を作る。型焼き、溶解、鋳込み、仕上げ。伝統的手法による外型と中子の存在は真土と藁を表情に持つ大きな器の形を成立させ、その"カタチ"が物理的な機能や用途ではなく私の"意識"と素材の"雰囲気"を表現する鋳金作品になればと思う。今回その大きさと自身の計画の甘さから質感の表現、仕上げと表面処理に問題を残した事は今後の課題としたい。



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