【奨励賞】

「降下する調べ」清水 克朗

36 降下する調べ 清水 克朗

奨励賞受賞にあたって
 公募展で初めて賞を頂きました。喜びで少し興奮しています。このことは私にとって大きな励みになりました。ありがとうございます。
 「降下する調べ」は、ひとつの美しい調べが終わり、静寂の中でその余韻がとある形を成して静かに地に降り立つ瞬間、或いは大地にそっと命が吹き込まれ、何かに突き動かされるように起き上がろうとするその瞬間をイメージして作りました。どちらのイメージにも地面から僅かに浮いた重力からの開放という要素があり、この作品の主題とするところです。
 鋳物は元々重厚なイメージを持っていますが、反面、空を内包する軽やかさも感じられます。液体となった金属が滔々と空を包み込んでいく劇的な過程は、どことなくシャボン玉のようです。私はこうした鋳物の二面性に大変魅力を感じており、制作にあたっては私自身の鋳物に対する思い入れを具体化しようと努めました。ご評価頂けましたら幸いに存じます。



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